「ちればとて花はなげきの色もなし我がためにうき春の山風」
(散ったからと言って、花びらには歎くような気色もない。私にとっては無情な春の山風だが。)


「いま見るはこぞわかれにし花やらん咲きてまた散るゆゑぞしられぬ」
(今見るのは、去年別れた花だろうか。なにゆえ咲いてはまた散るのか、理由が知られぬ。)